東レと東燃ゼネラル石油は11月25日、持分比率を半々とするバッテリーセパレーターフィルム(BSF)の合弁会社を設立すると発表した。
合弁会社では、エクソンモービル/東燃ゼネラル石油のBSF事業のノウハウや技術と東レのプラスチックフィルム精密加工技術やポリマー技術を融合し、BSFの開発・製造・販売を行なっていく。
両社が単独で取り組む場合に比べ、迅速なBSFの技術開発が可能となる。合弁会社では、これまで20年間にわたってパーソナル・エレクトロニクス市場向けにBSFを提供することで蓄積されたノウハウを土台に、今後は電気自動車やハイブリッド電気自動車向けリチウムイオン電池市場での拡販を図る。
現在のBSF技術・製品は、今後も合弁会社を通じて引き続き提供していく。合弁会社は独立した研究開発と技術開発組織を有することになると同時に、東燃ゼネラル石油と東レが持つセパレーターフィルム技術や、プラスチックフィルム精密加工技術、ポリマー技術も活用していく計画だ。
東燃ゼネラル石油が子会社の東燃化学と東燃化学那須を通じて全額出資している東燃機能膜に対して東レが出資する形式をとる。今後検討・協議を行い、2010年1月に合弁会社を設立する見通し。