日新製鋼は12月8日、千葉・市川市の市川製造所で、ステンレス箔用冷間圧延ミルが竣工したと発表した。
ステンレス箔は厚さ100μm(ミクロン/1μm=1000分の1mm)未満にステンレスを冷間圧延したもので、IT関連の電気・電子機器用の精密部品から、自動車、建材までの用途がある。
同社は1988年からステンレス箔の製造を開始し、新規用途を開拓してきた。高品質・高精度化するニーズに対応するため、おおよそ20億円を投資して新型のミルを建設した。
新ミルは最新技術の導入により、±1μm以下の板厚高精度化、600mm広幅材の形状安定化など、高品質・高精度化するニーズへの対応が可能となり、今後予想されるマーケットの成長にも対応する。