日新製鋼は10月12日、スペインのアセリノックス社とのステンレス冷延合弁事業として建設を進めている「バル・ステンレス」(マレーシア)の第2期拡張計画にともなう増資に応じ、同社出資比率分30%・約50億円の引き受けを行うと発表した。
バル・ステンレスは2011年からの生産開始を目指し、第1期工事を進めている。成長が見込まれる東南アジア市場における同社のステンレス事業の拡大を図るため、第2期拡張計画を決定している。
第2期拡張計画では、高度化・高品質化が予想されるニーズを先取りした、付加価値の高いステンレスを生産する設備を建設する。2013年の稼働開始を目指す。
同社は、従来からアセリノックス社をパートナーにステンレス事業のグローバル展開を進めており、バル・ステンレスはステンレスマーケットの伸張が期待されるアセアン地域での重要な拠点と位置づけ増資に応じることを決めた。