日本紙パルプ商事は12月22日、グループの家庭紙事業と資源・環境事業の強化のため、三栄グループの現経営陣などから三栄グループの株式の3分の2以上を譲受する資本提携、家庭紙事業などでの業務提携を行うことで三栄グループと基本合意した。
三栄グループは、静岡県などに事業拠点があり、再生トイレットロールや再生ティッシュペーパーなどの家庭紙を製造・販売している。特に再生トイレットロール市場では高いシェアを持つ。
今回の提携で、日本紙パルプ商事グループに三栄グループが加わり、家庭紙事業の拡大と市場形成力の向上、資源・環境事業でのシナジー効果発現による資源の有効活用とコスト削減が見込まれ、業績向上が期待できることから両社は資本・業務両面での提携を決めた。
業務提携では、三栄グループに日本紙パルプ商事が役員を派遣して三栄グループの経営管理強化と資金支援を行うほか、家庭紙販売と原料の調達で両社グループの連携を図る。三栄グループの株式は2011年4月に譲渡される。
