DHLグローバル・フォワーディングは、2010年第1四半期の北アジア―欧州間ルートの追加キャパシティーを民間航空会社数社から確保する作業に入った。
今年11月から12月にかけて、国際航空貨物各社は輸送スペースの大幅な需要増に直面し、特に中国発欧州向けについて受注残を計上。結果として航空貨物運賃の急騰を招いてしまった経緯がある。
同社幹部は「スペース不足を緩和するため、間もなく航空会社から追加でキャパを確保する。顧客と歩調を合わせて、安定的な流通と迅速な輸送サービスの確保に努めている」としている。
同社によると、航空会社数社が、不況とコスト高のため一時運休機材の再投入を見合わせており、貨物キャパも増えにくくなっている。このため供給不足は今後とも続くとみている。
例年、クリスマスの高需要期の後は、航空貨物スペースの需要が減って運賃も下がる傾向がある。しかし、今年は、特に中国、香港、韓国、台湾での2月の旧正月シーズンを控えて、北アジア―欧州間ルートの貨物の需要増と輸送スペース不足が引き続き見込まれるという。
