丸紅は1月26日、高い防カビ効果と飼料成分向上効果を持つ混合生菌剤を開発し、日本向けに販売を開始すると発表した。
混合生菌剤の基材は米ぬか・ふすまだったが、効力向上とコストダウンを図るため、基材をパーム核渣に変更。同材料を一定量確保できるマレーシアで生産し、日本に輸入する計画だ。
販売先としては、ビートトップや、稲わらなど有効利用が進んでいない北海道の農家、飼料会社、豆腐メーカー、果汁飲料メーカー、野菜加工メーカーなど食品加工残渣が発生する企業、トウモロコシかすなどが発生するバイオマスエタノール企業を想定している。
丸紅は以前から混合生菌剤を配合した飼料添加剤の販売事業を行ってきた。使用現場からの「従来の効果以外に、飼料の保存効果がある」という声に着目し、技術元である日本仁安堂薬健や帯広畜産大学大学院・畜産研究科と共同で、タイセイ飼料の協力を得て飼料保存を目的とした製品の研究・開発を進めてきた。
初年度で5000万円、3年以内に5億円の売り上げを目指す。