三菱重工業は2月22日、中国・浙江省の浙江洋普重机有限公司（略称YUNGPU）に、船舶用低速ディーゼルエンジン「三菱UE機関」の技術を供与すると発表した。
昨年12月に合意していたもので、YUNGPUがこれまで中速ディーゼルエンジンが搭載されることが多かった載貨重量トン数5000～2万トンクラスの貨物船向けに、低燃費のメンテナンス費用が安い低速機種の製造・販売を計画したためライセンス供与を要請したもの。
合意に基づき三菱重工業は、シリンダー口径370mm以下の小型舶用ディーゼルエンジン「UEC37LS 2」、「UEC33LS 2」の2機種の製造・販売・サービスのライセンスを供与する。ライセンスの適用エリアは中国国内で、三菱重工業は今回、小型の技術供与先が加わったことで、中国造船市場に大型から小型までの幅広い製品を機動的に供給できる体制が整うとしている。
