新日鉄ソリューションズは2月23日、今月からカナダのKinaxisが開発した次世代型PSI（生産、販売、在庫）ソリューション「RapidResponse」を活用した協調型グローバルPSI調整ソリューションを提供すると発表した。
従来の計画系SCMシステムは、大量のデータを一括して計画し、その上で最適解を求めるバッチ型が多く、PSI調整業務などに時間がかかっていた。
このような課題に、今回の提携で入力～計画～シミュレーション～共有～調整～判断の一連のPSI調整業務プロセスをシームレスに連携させ、需要と生産の変動時に迅速かつ的確な調整オペレーションの判断を下せる協調型のPSI調整ソリューションを提供する。
RapidResponseは、製造／販売間のコラボレーションに適した柔軟なGUIとアラート機能、シミュレーション結果を定量化し比較するライブ・スコアカード機能などを持ち、これらの機能を組み合わせて導入すれば、調整までを含めた計画業務を1つのプラットフォーム上で実行できる。
今回提供を開始するのは、RapidResponseに実際のデータを取込み使用して導入後の業務イメージアップを図る「簡易プロトタイプ構築サービス」（1か月程度）、プロトタイプのイメージアップ結果を踏まえながら「業務プロセスに着目した現行業務とシステム課題の分析」、「RapidResponseの特長を活かした業務プロセスとシステムの改善策の検討などを行う「本番構築サービス」（最短4か月）。この導入ステップで、業務改善が可能な箇所から始める発展型のシステム導入を実現する。
関連合計売上高は初年度3億円、3年後に10億円を目ざす。
