富士電機ホールディングスは3月15日、4月1日付で、事業子会社である富士電機システムズの完全子会社である富士電機エフテックに富士電機松本メカニクスを統合、さらにグループの金型部門も集約し、生産設備部門の統合会社にすると発表した。
統合は、製品の付加価値を大きく左右する生産設備・金型技術の温存と伝承を確実に行っていくことを狙いとし、金型技術の編入によりグループ内の熟練技術・技能を集約し、生産設備技術の総合力の発揮によるサプライチェーン改革の加速と製品の競争力強化および生産性向上を図る。
富士電機エフテックの持つ搬送技術や、富士電機松本メカニクスのもつディスク媒体・半導体関連の高精度技術、および、両社の共通技術である試験評価技術、自動化システムや画像処理技術を、グループのものつくりのトータル技術として強化する。
グループ各社が個別にもっていた金型技術・技能を集約し、グループの他の製品のものつくりへ設備や技術を相互に活用していくことで、製品競争力の強化を図る。高度な技術・技能を保有する社員のほかにOBも活用し、ノウハウの伝承と継承者の育成や若手技術者の技能五輪挑戦のための指導など、ものつくりの技術・技能の伝承を強化する。
なお、統合会社の富士電機エフテックは富士電機ホールディングスの子会社となる。
