センコーが4月27日に発表した2010～2012年度までの3か年中期経営計画によると、2012年度の連結決算で売上高3000億円、連結営業利益90億円の達成を目指す考えだ。
中期事業戦略の事業方針では、今後の事業展開において、新たな海外マーケットへの進出、M＆A・3PLニーズへの積極的な対応、物流センター事業の業容拡大、商事・貿易事業の拡大、販売メニューの拡大によるシェアアップ・業務領域の拡大に重点的に取り組む。
事業別の重点施策としては、まず流通ロジスティクス事業において海外での物流センター事業の展開（中国）や、チェーンストア物流の深耕、ファッション物流の拡大などを図る。住宅物流事業では、海外物流業務受託（オーストラリア等）、共同調達センターの設置、環境住宅設備の引受けなどを推進する。
ケミカル物流事業では、3PLの推進や、特殊輸送拡大、顧客の海外進出への対応などに力を入れる。商事・貿易事業においては、卸問屋事業の強化、商流・物流一体化ビジネスの展開などを図る。その他物流関連事業では、海外物流関連事業の拡大（カザフスタン等）、引越・輸送関連・人材ビジネス事業の展開などを推進する。
中期環境方針として、深刻化する地球環境問題に対し、環境先進企業を目指し、積極的に取り組む考えだ。具体的には、単位当りエネルギー使用量の削減（2009年度比、年次1％削減）や、グリーン物流の推進、廃棄物排出量の削減 などを図る。
