旭化成メディカルは5月21日、大分市で新設工事を行っていた、ウイルス除去フィルター「プラノバ」組立工場が完成したと発表した。
「プラノバ」の生産能力は、現在の倍の8万㎡/年となる。同工場は、大分・大分市にある旭化成メディカル大分工場所有地内に位置する。生産能力は4万㎡/年で、既存能力4万㎡/年(宮崎・延岡市プラノバ工場)とあわせると、トータル能力は8万㎡/年となる見通しだ。
投資額は約25億円。
「プラノバ」は、血漿分画製剤やバイオ医薬品などの生物学的製剤の製造工程で、有害なウイルスを除去する中空糸型ウイルス除去フィルター。ウイルス除去性能とタンパク質の透過性能により医薬品の安全性に貢献する製品として国際的な信頼を得ており、現在では、製薬企業や医薬品製造受託企業の90%強が欧米を中心とする海外向けとなっている。
バイオ医薬品は、2015年まで年率10%を超える成長があると予測されており、製造工程に使用される「プラノバ」の需要も増加していくと同社は見ている。