三井化学は7月13日、マリーナ・マンダリンホテルシンガポールの、高機能エラストマー第2プラントが稼働したと発表した。営業運転開始はことし3月。
商品名「タフマー」は、ポリプロピレンやポリエチレンなど熱可塑性汎用樹脂にブレンドすることで耐衝撃性能、ヒートシール性能等を飛躍的に向上させる柔軟で軽量なオレフィン系エラストマー。自動車、産業材、包装材の各分野で高成長を続けている。
タフマーは他社に先駆け開発し市場を創出してきた戦略商品であり、機能性材料分野におけるコア事業の中核に位置付けている。
MELS第2プラントは、最新のポリマー設計、重合触媒、生産技術を組み込んだ年産10万トンの世界最大規模の革新的なプラントであり、高機能エラストマー事業の基盤強化を確固たるものにするための重要な戦略的意義を有している。今回の増強によりMELSは第1プラントと合わせて1拠点20万トンの生産能力となり、競争力を強化している。
