三菱電機は29日、和歌山市の冷熱システム製作所内に建設していた業務用空調機・冷凍機の圧縮機新工場がに竣工し、9月1日に稼動する。
新工場の投資金額は約35億円で、延床面積は約1万1600㎡。新工場の稼働で、業務用空調機・冷凍機の圧縮機の生産能力が年間10万台から15万台に増強される。生産能力は年間15万台。今回の能力増強は、2009年の省エネ法改正で国内でのリプレース需要が高まっているほか、欧米、中国などアジアで採用が増加し、需要が拡大しているため。
新工場の建設では、生産能力の増強のほか、コンセプトとして「エコファクトリー化」を掲げ、太陽光発電システムや高効率機器を導入した。エコモニターの設置で、部門別・ライン別・用途別の電力を可視化し、空調の集中制御により、作業環境と省エネを両立した。