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カシオ/間接材集中購買システムを刷新

2010年08月18日/SCM・経営

富士通とカシオ計算機は8月18日、全間接材の購買情報を一元管理し、利用部門、調達部門、取引先をつなぎ、見積や発注、検収作業を支援する間接材集中購買システムを刷新したと発表した。

カシオグループにおける購買作業の効率とスピードを大幅に向上するのが目的。

新システムでは、見積や納期回答の電子化を導入することにより、操作性の向上を図る。富士通のSaaS型「ProcureMART(プロキュアマート)間接材調達業務支援サービス」を採用したことによって、運用コストを従来のシステムの約半分に抑え、企画から6か月の短期間で稼働させることが可能となった。

カシオは、グループ経営革新の一環として、全グループ会社19社における間接材の購買情報を一元管理し、購買、調達業務を支援する間接材集中購買システムを構築し、煩雑な間接資材調達業務を省力化し、調達部門が本業である調達コストの削減に集中できる環境を整備してきた。

同社は、購買業務全体の作業効率とスピード向上、グループ会社への展開拡大に向けて、システムに取り込めていない見積や納期回答などの業務プロセスを間接材集中購買システムに組み込み、利用部門や取引先を含めた購買業務プロセス全体のスリム化や操作性の向上を図り、システム運用コストそのものについても低減することを検討していた。

富士通とカシオは、見積から注文、検収までの調達プロセスをトータルにサポートし、業務の効率化を実現する富士通のSaaS型「ProcureMART間接材調達業務支援サービス」をベースに、運用コストを半分に抑えて間接材集中購買システムを刷新した。

従来からの電子カタログ、発注、カシオの決済レベルマスタとの連携による承認者自動設定などの機能を踏襲し、これまでメールで行っていた見積や納期の回答を電子化しシステムに取り込んだ。複雑な業務プロセスをスリム化し、業務効率とスピードを向上した。

富士通は、見積から注文、検収までの企業の調達業務の効率化をトータルに支援するSaaS型サービス「ProcureMART」を2000年に提供を開始し、現在1万4000社を超えるユーザーが利用している。

2010年4月には、カシオが採用した間接材の調達に特化したSaaS型「ProcureMART間接材調達業務支援サービス」と、グリーン調達に特化するほか、JAMP情報流通基盤にも対応した「ProcureMART環境情報交換サービス」の提供を開始した。

2010年度中には、SaaS型「ProcureMART間接材調達業務支援サービス」のグローバル版の提供を予定しており、世界各国でビジネス展開する日本企業に対して、現地仕入先との間接資材の調達業務をサポートしていく。

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