商船三井は8月19日、ニューヨーク/ニュージャージー港湾局の実施する低硫黄燃料インセンティブプログラムに日本の船社として初参加すると発表した。
これによって、同港に寄港する同社コンテナ船のうち2隻(MOL Endowment、MOL Experience)が両港寄港の際に、C重油の替わりに低硫黄燃料を使用することになる。
低硫黄燃料はC重油に比べ、硫黄酸化物の排出量が少なく、環境負荷が少ない。低硫黄燃料の使用によりコスト負担は増加するが、同社は今回のプログラムを社会の一員としての企業責任・義務を果たせる機会ととらえ、参加を決めた。
低硫黄燃料インセンティブプログラムは、ニューヨーク/ニュージャージー港湾局が、クリーンエア戦略の一環として展開しているプログラム。船社がプログラムに登録した船について、沿岸航行中や着岸中の使用燃料をC重油から低硫黄燃料に切り替えた場合、同港湾局から追加コストの50%が補てんされる。