IHIは8月24日、各種工場の生産ラインなどにおいて、ケースなどにバラ積みされた複雑な形状の部品を一個ずつ取り出し、加工機などの決められた位置へセッティング作業を自動化する「バラ積みピッキングシステム」を製品化し、販売を開始した。
このシステムの実用化により、従来、人手に頼らざるを得なかった作業を自動化することで省人化が可能となり、作業ミスがなくなるため品質面での向上も図ることができる。
人手に頼ることなく重量物の移動も可能となるため、作業者の負担も大幅に軽減でき、自動化による生産性の向上のみでなく、多くの品種変更を伴う多品種少量生産の現場においても、作業の効率化が図れる。
今まで難しかったバラ積み状態から対象物を把持して加工機へ取り出し、搬送、加工完了後に再び取り出して整列させる一連の作業の自動化が実現できる。
これにより、積み直し作業のような前工程が不要となり、工程の効率化を図ることができる。