キユーソー流通システムは9月7日、同社を被告とする訴訟に関して、7月29日付けで東京地方裁判所から言い渡しがあった判決について、株主二人が不服として控訴をし、9月2日付けで控訴状を同社が受領したと発表した。
キユーソー流通システムは、2009年2月19日開催の第43回定時株主総会において、第1号議案「剰余金の処分の件」、第2号議案「定款一部変更の件」、第3号議案「取締役12名選任の件」、第4号議案「監査役2名選任の件」、第5号議案「会計監査人選任の件」、第6号議案「第43期(2007年12月1日から2008年11月30日まで)計算書類承認の件」を決議した。
だが、株主2名から決議の取り消しと損害賠償を求める訴訟が東京地方裁判所に提起されていた。
一審の判決では、原告らの第6号議案の決議の取り消しを求める訴えをいずれも却下し、その他の原告らの請求をいずれも棄却、訴訟費用は負担割合に基づき原告と被告双方にて負担するといった内容が言い渡された。
控訴は、原判決主文第1項（原告らの第6号議案の決議の取り消しを求める訴えをいずれも却下）を取り消すほか、第6号議案の決議を取り消すことを求め、被控訴人（同社）は、控訴人（株主1名）に対し100万円と支払い済みに至るまでの年5分の割合の金員を支払えとする要求に加え、訴訟費用は、第一審、第二審を通じて被控訴人の負担とするといった内容になった。
現時点で業績見通しに変更はないが、引き続き同社の主張が認められるよう対応していく考えだ。
