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バイエル薬品/医薬品納入実績などの情報分析基盤を全面刷新

2010年09月08日/IT・機器

CSKシステムズと日本オラクルは9月8日、バイエル薬品が「Oracle Exadata(オラクル・エクサデータ)」を活用し、医薬品の納入実績や市場情報、販売情報などの情報分析基盤を全面刷新したと発表した。

バイエル薬品は、「Oracle Exadata」の導入により、営業活動効率化のために必要な情報をタイムリーに提供できる情報基盤の導入に成功した。「Oracle Exadata」導入におけるシステム・インテグレーションは、CSKシステムズが担当した。同社は、今回の情報基盤の刷新により、データ更新の頻度を月次・週次から日次へ短縮し、納入実績、市場情報、販売情報などの処理をより迅速に実施するための仕組みを構築した。

バイエル薬品は、医薬品・医療機器・動物用医薬品の開発、輸入、製造、販売を主な事業とする企業。同社は2010年2月、病院や調剤薬局への医薬品の納入実績、営業活動の最新情報、JD-NET/NHIからの納入実績情報の収集と分析時間を短縮するため、「Oracle Exadata」を採用した。JD-NET/NHIは、年間で約1000万~1500万件を超す医薬品業界データ交換システム。

バイエル薬品は7月、「Oracle Exadata」の採用にともない、データクレンジングを中心とするバッチプロセスの高速化を行った。バイエル薬品では、同プロセスとOLTP(オンライントランザクション処理)を統合し情報分析基盤の全面刷新に成功した。

本番稼動を開始した新システムでは、データ処理性能の向上により、従来のシステムで増加したデータマートを半減し、月次で約6.5時間要していたデータの洗い替え処理が1.1時間になった。また、週次で約10時間要していた各種データマートの作成時間が約45分まで短縮し、データ更新頻度を日次で行うことが可能になった。データマートの統合により、データ参照時間が約1/3以下に削減され、システムリソースの効率化を実現した。

同プロジェクトは、CSKシステムズがバイエル薬品よりシステム・インテグレーション業務を受注し、導入プロジェクトを遂行した。CSKシステムズは、「Oracle Exadata」の導入プロジェクトを担当した。

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