リンコーコーポレーションは9月10日、子会社の臨港商事における不適切な経理処理に対して、リンコーコーポレーションの岡村繁代表取締役会長が責任をとって辞任した。
9月10日に報告された内部調査委員会による調査結果によると、臨港商事は、取引先S社の長期滞留売掛金を長年、不適切な経理処理により隠蔽し、貸倒引当金の計上を回避していた。
また、取引先N1社とN2社に対する売掛金と前渡金について回収が極めて困難であると認識しながら貸倒引当金の計上を怠り、さらに取引を継続してN1社に契約実態のない資金を前渡金として提供し、損失額を拡大させた。
このため、臨港商事の取引履歴を検証できる期間に亘り、連結財務諸表の過年度訂正を決めた。なお、不適切な経理などによる連結業績に与える過年度累積影響額は、9億1600万円で、今期の第1四半期における連結業績に与える影響は、3億1000万円としている。
