リンコーコーポレーションが2月9日に発表した2009年3月期第3四半期決算によると、売上高は176億4100万円（前年同期比1.3％増）、営業利益7億4400万円（14.9％減)、経常利益6億9600万円（15.8％減)、当期利益3億4700万円（24.1％増）の増収減益となった。
部門別の概況は、運輸作業部門で港湾運送事業の船内取扱数量が、一般貨物は増加したもののコンテナ貨物が減少し、446万2000トン（9.0％減）となり、貨物自動車運送事業収入と倉庫事業収入などの売上高は77億4600万円（2.7％減）となった。将来の業容拡大を意図した物流倉庫などの設備投資を実行した結果、減価償却費などが増加し営業利益は7億5900万円（15.4％減）。9月から新潟-極東ロシアの定期コンテナ航路が11年ぶりに復活した。
港湾部門売上高は1億8700万円(5.2％減）、経費面では臨港埠頭の修繕費が前期に比べ減少し、営業利益は2800万円（49.4％増）となった。
不動産部門の売上高は7億3100万円（0.1％減）と横ばい、営業利益は2億7700万円（4.6％増）。機械販売部門は、大型機械整備の売上増や、前年度に受注残だった産業機械、建設機械の納入で売上高は13億800万円（33.1％増）、営業利益は7000万円（264.6％増）と好調。ホテル事業部門は26億3100万円（3.8％減）、営業損失は1億5500万円（1億2900万円の営業損失）となった。
商品販売部門は産業機械の国内販売が堅調に推移し、建設資材の受注増で売上高45億800万円（2.3％増）、営業利益1億1100万円（9.4％増）となった。その他事業部門は、内航海運取扱事業は、取扱隻数が増加し増収。通関業、船舶代理店業、航空貨物代理店業、保などの同部門売上高は10億9300万円（2.0％増）、営業利益は3億8700万円（10.6％減）だった。
通期の業績予測は同期の概況などを勘案し修正しており、修正後の売上高は226億5000万円（5月時点の予測値より3.4％減)、営業利益6億1200万円(36.7％減)、経常利益5億400万円(39.7％減)、当期利益1億5800万円(45.1％減)と減益が継続する見通し。
