TCMは9月13日、日立プラントテクノロジー(HPT)と共同で自律走行型無人搬送車「インテリジェントキャリー」の製造・販売を開始したと発表した。
「インテリジェントキャリー」は、走行経路を誘導するためのガイドを必要とせず、周囲の電子地図を自動的に作成し自己位置を推定しながら設定経路を自律走行するというHPTが開発した誘導システムを採用している。
9月14日~17日の間、東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展2010」のTCMブースにおいて、HPTとの共同デモンストレーションを行う。
「インテリジェントキャリー」は、搭載されたレーザー距離センサーで情報を取得し、走行ルート周囲の電子地図を自動作成するとともに、自己位置の自動認識も同時に行える「ロボット機能」を有しており、電子地図上に走行ルートを設定することで、電子地図とマッチングさせながら、設定されたルート上を自律走行する。
走行ガイドの設置工事は不要となり、工事にともなう時間ロスを抑えることが可能。レイアウト変更にも柔軟で迅速な対応ができる。また、走行ルート上の障害物を回避して走行できるなどの機能を有しており、フレキシブルな生産ライン構築が可能になる。