三井化学は、尿素SCRシステム搭載ディーゼル車用のNOx還元添加剤であるアドブルーの生産能力を増強を決めた。
北海道砂川市の北海道三井化学に生産能力2万KL/年のアドブルーの生産を12月から営業運転を開始する。
国内トラックメーカー4社は、自動車排出ガス規制の強化（ポスト新長期規制）に伴う窒素酸化物（NOx）の排出規制に対応し、大型車の新車販売に尿素SCRシステムを搭載している。
アドブルーは、大阪工場で国内最大級の生産規模を誇るアンモニア、尿素からの一貫生産を行い、また、この尿素を使用して、関東、九州の2工場でも生産しており、3工場合計で70,000KLの能力を持っている。
今回、新たに北海道に4番目となる工場を設け、さらに来年前半には名古屋に工場を新設（能力20,000KL/年）し、計110,000KL/年に生産能力を増強する。
2014年までには、計7～9か所に拡充し、合計約250,000KL/年に生産能力を増強する計画で、ストックポイントは今年度、5箇所から8箇所に増やし、少量容器の配送やローリー巡回配送の拠点として強化を図っていく。
