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川崎汽船/平成19年3月期第3四半期連結決算、燃料価格高騰で減益

2007年02月09日/未分類

川崎汽船(株)が2月8日に発表した平成19年3月期第3四半期連結決算によると、売上高は8005億1700万円(前年同期比16.2%増)となった。しかし、燃料油価格の高止まり、コンテナ船部門の運賃低迷などの影響を受け、営業利益は397億2000万円(42.6%減)、四半期純利益は355億8000万円(29.6%減)となった。

部門別業績
①海運業
コンテナ船部門
北米航路の荷動きは堅調な個人消費と設備投資に支えられ、前年同期比で2けたの伸びを示した。欧州航路はEU主要国の好調な経済、ロシア、東欧向け荷動きの大幅な増加に、ユーロ高が加わり同航路の荷動きは好調に推移。7月より北米東岸サービスを1便増便、12月にはスエズ経由アジア・インド-北米東岸サービスを開始、10月、11月に同社でコンテナ船最大船型となる8000TEU型新造船の第1、2船を欧州航路に投入するなど輸送力強化に努めた。しかし、燃料油価格の高止まりと欧州航路を中心とした運賃低迷が響き、前年同期比では増収減益となった。

不定期専用船部門
ドライバルク輸送では、大型船市況は中国の鉄鉱石輸入量が前年同期比で約3000万トン増加するなど、堅調な荷動きに支えられ、5月末を底に反発した後、10月以降も前年同期を上回る高水準で推移。中小型船市況は中国のセメント輸出量が前年同期比で約1000万トン増、鋼材輸出が約2000万トン増となる等、堅調な荷動きに支えられ、前年同期を上回る高水準で推移した。電力炭・製紙原料輸送は、専用船を中心に安定した収益を上げた。

自動車船は、北米市場での好調な省燃費車需要が引き続いていること、欧州・中近東・アフリカなど各方面でも日本車・韓国車需要が旺盛なことから、極東からの海上輸送需要は堅調に推移。10月以降にも新たに3隻の竣工船を船隊に加え輸送能力を増強した結果、輸送台数は前年同期比14%の増加となった。

エネルギー資源輸送部門
液化天然ガス運搬船は、7月に竣工した新造船1隻を含め計31隻の船隊が順調に稼働し、安定的な収益を確保。油槽船については世界的暖冬傾向により、石油製品運賃市況が軟化したが、効率的な配船に努め、安定的な収益を確保しました。部門全体では、前年同期比増収増益。

内航・フェリー部門
内航・フェリー部門は、国内経済の緩やかな回復基調により、安定した輸送量を維持しましたが、燃料油価格の高止まりで、引き続き厳しい業績となった。

海運業部門全体では、売上高は6915億8900万円(前年同期比16.0%増)、営業利益は285億6700万円(52.7%減)。

②物流・港運事業
荷況が海上・航空共に比較的堅調に推移、その結果港湾関連事業会社の取扱貨物が増加したことから、売上高は926億5800万円(16.9%増)、営業利益は102億8000万円(33.2%増)となった。

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