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川崎汽船/07年4-12月期、営業利益2.5倍増

2008年02月01日/決算

川崎汽船が1月31日に発表した2007年4-12月期連結業績は、売上高9846億円(前年同期比23.0%増)、営業利益1006億円(2.5倍)、経常利益1009億円(2.4倍)、四半期利益679億円(91.1%増)と、大幅に改善した。
コンテナ船部門は、北米航路でサブプライムローン問題に起因する住宅関連貨物の不振によりアジア出し荷動きの拡大は鈍化したものの、積高、運賃水準とも前年同期を上回った。欧州航路では、欧州主要国向けの堅調な荷動きに加え、東欧・地中海向けも好調に推移、8000TEU型コンテナ船の投入もあり、積高は前年同期比17%増と引き続き高い伸び。運賃水準も前年同期を大幅に上回った。
アジア航路では輸出貨物が堅調に推移し、航路全体として積高を伸ばした。南北航路は荷動き、運賃水準ともに好調。この結果、コンテナ船部門全体の業績は、前年同期比では増収増益となったが、燃料油価格の一段の高騰の影響もあり利益水準は、所期の見込みを下回った。
不定期専用船部門は、ドライバルク輸送で大型船市況、中小型船市況とも前年同期を上回る水準で推移。鉄鋼原料、電力炭、製紙原料輸送で長期契約により安定的な収益を確保する一方、中小型船を中心にスポット市況の高騰を享受するなど、ドライバルク輸送部門全体では前年同期比増収増益となった。
自動車船は、資源国である中南米カリブや中近東・アフリカに加え、ユーロ高、東欧・ロシアの好況を背景に欧州でも自動車販売は好調を維持し、船腹需要が供給を上回る状態が続いた。総輸送台数は前年同期比約8%増加し、安定的な収益を確保した。
LNG輸送は、シェニエールプロジェクト向けグループ単独運航の新造船1隻が竣工し、LNG船隊は合計で32隻となった。また、旺盛なスポット需要に対応して短期傭船したLNG船1隻も順調に稼動し、安定的な収益を確保。油槽船では、燃料油価格が高騰を続ける中、運賃市況も軟化したために、前年同期を下回った。エネルギー資源輸送部門全体では、前年同期比増収減益。
内航・フェリー部門では、大型新造石灰石専用船を2007年10月に代替投入して国内の旺盛な原材料輸送需要に応え、ロールオン・ロールオフ船定期航路で投入船腹の入替えを行うなど、積極的な輸送量確保に取り組んだ。
八戸-苫小牧フェリー航路で4便体制のもと、顧客の利便性を高め輸送量を伸長した。総合物流事業部門では、航空燃料高騰に伴う割増料金の影響などで航空フォワーディング市場の競争が一段と激化したものの、堅調に取扱量を伸ばした。
通期は売上高1兆3000億円、営業利益1280億円、経常利益1280億円、当期純利益840億円を見込んでいる。

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