スマートティプス(株)は6月11日、工業製品情報の表現と交換アーキテクチャーの国際標準規格
ISO13584、PLIBを実装した企業内、企業間における、データ統合とデータ交換、データ品質の維持における基盤ソフトウエア製品シリーズ「ONTOWARE1.0」を発売開始した。
現在、「ものづくり」の現場において、製品の品質と信頼性の向上のために、製品データの精密性、論理性、互換性を格段に高めること(製品マスター統合、コード統合等)が望まれている。
さらに、「ものの売り買い」の現場においても、企業が顧客との間で仕様情報を正確に交換管理し、製品の仕様について恣意的な意味解釈や製品データの不適切な管理を防止することが試行されている。
スマートティプスはこのような市場ニーズを踏まえ、工業製品情報の国際標準規格ISO13584、PLIBを実装し、企業内外を問わず分散データの互換を取るための基盤ソフトウエアである「ONTOWARE1.0」を開発した。
主な特徴:
①アプリケーションやデータシステムから独立。
②データ統合の際は物理データの統合ではなく、分散データの互換をISO13584、PLIBで表現されるオブジェクト指向の辞書、カタログデータを通じて互換を取る。
③「ONTOWARE1.0」で管理される製品情報は諸元表の分類項目や諸元項目をその定義や多国語対応した基本的意味単位に分解、辞書化されており、その組み合わせとカタログデータで製品を表現するため、人もコンピュータもその基本的意味単位により管理対象である製品を共通の概念で認識できる。
④製品・部品情報以外にも応用可能
応用例:
①設計、製造部門、各拠点など散在する独自コード、独自体系のBOM(部品表)に対して、製品スペックでの横断検索を行い、グローバル部品在庫や環境有害物質の含有総量等を把握する。
②企業内外のデータ交換において、複数の違った構成のデータのやり取りにおける複雑な組み合わせを辞書と構成データを結ぶだけの単純な組み合わせにし、拡張によるスパゲティー化を回避する。
③品目マスターと電子図面、文書を製品スペックで紐つけて、製品保守におけるトレースを行う。
④部品調達において、相当品、代替品の検索を容易にする。
⑤辞書、カタログデータの一部をバーコードやRFIDに入れることで、製品・部品マスターと紙図面や製品そのものを共通の製品スペックで紐つける。(セマンティックRFID)
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