凸版印刷(株)は8月27日、超極薄紙を使用したダイレクトメール(DM)用パンフレット「超極薄紙DMパンフレット」を商品開発したと発表した。8月15日に本格稼動したダイレクトメール生産新拠点「羽村情報センター」と朝霞証券工場、坂戸工場を連携させ、キャンペーンや宣伝広告に力を入れている業界などに販売展開していく。
超極薄紙(20g/㎡・25g/㎡・33g/㎡)は、軽量用紙(40g/㎡)をさらに薄くした紙で、超極薄でありながら高不透明で、鮮明な印刷ができる。
一般的に、辞書や約款などに使われているが、これまではモノクロ、2色のみの対応だったが、新商品は精度の高い4色印刷ができるため、印刷物としての用途が拡大、DM用パンフレットなど汎用性の高いツールでの用途展開が可能になった。サイズはA4からA5変形まで対応可能。
これまでの主なDM用パンフレットに使用されている用紙(56g/㎡)と比べると、超極薄紙を使用した場合、同じ郵便料金でも3-5倍のページ数を確保でき、多くの情報量が盛り込める。
また、リデュースをキーワードに商品開発されていることから、用紙の総重量を軽減することによって、省資源にもなる。
総重量の軽減だけでなく、製造工程での効果的な紙とりにより、一般的なDM用パンフレットのサイズ「210×100mm」の場合、使用用紙面積を24%削減、紙の使用量を軽減する。
同社では、2007年度1億2000万円、2008年度3億円、2009年度6億円の売上を目指す。