ニチレイは7月28日、グループの加工食品事業を担うニチレイフーズが、日本国内のアセロラ飲料事業をサントリー食品に譲渡すると発表した。
ニチレイフーズのアセロラ飲料事業は、大手量販店やコンビニエンスストアでの販売比率が高い商品。販路を確保するためには研究開発、広告展開、販売促進策の実施など多くの経営資源の投入が必要となる。ニチレイフーズはアセロラ単品しか取り扱っていないため、飲料市場の競争が激化するなか、事業展開の継続は困難であると考えた。
アセロラ自体の商品ポテンシャルは高いため、有力な飲料専業者に国内の最終製品販売事業を譲渡し、ニチレイフーズ自体は高いシェアを握る原料供給に特化し、国内と世界市場をにらんだビジネス展開を図ることが得策であると判断した。
なお、アセロラ飲料事業の前期国内販売額は55億円。