日本郵船は9月16日、9万重量トン型ばら積船NORTH FORTUNEが、14日に大島造船所(長崎・西海市大島町)で竣工したと発表した。
同社石炭輸送の主軸タイプの「幅広・浅喫水」船で、北陸電力が運転する火力発電所向けの専航船として、おもに豪州や、インドネシアなどの地域からの石炭輸送に従事する。
船名には、「北陸の地に幸運をもたらす」の意が込められており、同一船名で1991年の6万8000重量トン型パナマックス船以降、2代目の7万7000重量トン型、3代目の9万重量トン型と時代に合わせた改良を重ね、本船は4代目となる。
「幅広・浅喫水」船は、水深制限のある港への大量輸送を行うため、7万トン積パナマックス型ばら積み船の通常船型の全幅を広げ、改良を加えた喫水の浅い船型。積載トン数も通常のパナマックス比2万トン増量となり輸送効率が向上している。