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羽田空港/東京国際エアカーゴターミナルの可能性と課題

2010年10月21日/調査・統計

日本ロジスティクスフィールド総合研究所は10月21日にオープンした羽田空港の国際貨物ターミナル(東京国際エアカーゴターミナル)の紹介と今後の羽田空港の国際航空貨物の拠点化の可能性と課題についてとりまとめた。

航空フォワーダの各社は緊急性の高い貨物については羽田受け取りにするものの、それ以外の貨物は羽田空港に着いたとしても成田受け取りとして当面対応していくとみている。

これは各社、成田を中心とした取り扱いの仕組みができていること、また、羽田受け取りの方が成田受け取りに比べ料金が割高になる可能性があるからとしている。

しかし、今後、羽田空港の取扱量が本格化してくれば、各航空フォワーダは羽田空港周辺に取り扱い拠点も整備していくとみている。

今後の見通しとして、利用の定着、国際化の拡大により、羽田空港の国際航空貨物拠点化も進展する可能性が高く、その頃には航空フォワーダによる新たな拠点展開等も動き出しているとみている。

羽田空港周辺には、神奈川口、旧国際線ターミナル跡地などに物流スペースが生まれる可能性があるものの、基本的には航空フォワーダにとってコストの見合う適地は少ないという。

空港に関してみると国際港湾と異なり、国際空港は地理的側面や需要規模からみてまだ、ハブ化できる可能性は高く残されている。このためには、規制緩和、発着料の減額等の戦略的な方策の実施等、ハブ化を図り取り扱い規模を拡げる必要があるという。

羽田空港の国際化を歓迎する一方で、国際航空貨物の非効率化が進まないようビジョンと方策の実施が望まれるところであるとしている。

■詳細:羽田空港の国際化と東京国際エアカーゴターミナルの試み
http://www.logifield.com/public_files/letter201010.pdf

■問い合わせ
日本ロジスティクスフィールド総合研究所
ビジネスマッチング部
担当:鯖田(サバタ)
TEL:03-5255-7770
y-sabata@logifield.com

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