日本IBMと岡村製作所は、IBMパソコンから回収した廃プラスチックを再生し、岡村製作所が販売するオフィス製品の部品として再利用する「プラスチック・リサイクル」での協業を開始した。
日本IBMは、グリーン購入とプラスチック・リサイクルを推進するために、2001年より「エコオフィス・プロモーション」として、社内利用やリースから戻ってきたパソコンの廃プラスチックを再生し、ボールペンやダストボックス等の社内備品に積極的に再利用(クローズド・マテリアルリサイクル)、その製品を優先的に購入している。
新たな取組みとして、その再生プラスチックの利用を社外にも広げ(オープン・マテリアルリサイクル)、広く一般に販売することで、従来の3倍の量の廃プラスチックをリサイクル可能とするもの。
岡村製作所では、従来よりオフィス家具の樹脂部品に対する再生樹脂の含有と製品への採用を積極的に進めていたが、日本IBMのパソコン再生樹脂のオープン・マテリアルリサイクルに家具部門として協力し、今後積極的に製品に採用し、収納システムを手始めに、ローパーティションやデスクシステムの適用可能部品に順次展開していく。
再生プラスチックは、通常多方面から集められた廃プラスチックから形成されているが、今回のように供給者と利用者が2社間で協力して行うことで、品質や使用量の安定化を図ることができ、プラスチックの効率的なマテリアルリサイクルが実現できる。