ペンタックス(株)は、米国向けデジタルカメラ、フィルムカメラ、双眼鏡製品のSCMソリューションをフェデラル エクスプレスと共同構築し、米国向け輸送・保管・在庫管理などの物流業務を刷新した。
これによりペンタックスは、生産拠点から顧客までの総リードタイムを短縮するとともに基準在庫量を保つように後補充するビジネスモデルを確立、デジタルカメラなどライフサイクルが短い商品の販売機会の最大化と、長期在庫保有による商品価値低下の極小化を図る。
現在米国で販売しているデジタルカメラ、フィルムカメラ、ならびに双眼鏡約100種が対象。これらの製品は、フィリピン、香港(中国)、ベトナム、台湾ならびに日本の5カ国で生産され、米コロラド州にあるPENTAX U.S.A. Inc.に出荷されています。同社でカメラ本体、交換レンズやアクセサリーのキット組みを行い、全米のディーラーに納品。在庫管理ならびに修理・サービス業務も全て同社で行われている。
2003年5月1日から、上記5カ国で生産されたデジタルカメラ、フィルムカメラ、ならびに双眼鏡は、フェデックスのアジア地域のハブ空港であるフリートレードゾーン(自由貿易特区)のスービックベイに輸送され、同空港内にあるフェデックスの戦略物流センター(LDC)で一時保管される。
米国のディーラーからペンタックスに注文が入ると、その情報がオンラインで、スービックベイのフェデックスLDCのシステムに届き、スービックベイのLDCスタッフは注文内容に応じたキット組み、梱包作業、及び輸出書類の作成を行う。
キット組・梱包が済んだ製品はフェデックスの自社機にてスービックベイから米国に一括直接輸送され、自社配送車で米国内のディーラーに直接届けられる。
LDCにおける商品の在庫量は常に基準レベルを保つよう設定されており、ディーラー向けの出荷により減少した数量分のみが上記5カ国の工場よりスービックLDCに後補充される。
これにより、アジア生産拠点から米国の小売店までの在庫期間を含めた総リードタイムを短縮し、必要な物を必要な分だけ後補充する事により、在庫回転数は現在の約5回転から10回転を目指す。今後、ペンタックスは価格変動の激しいデジタルカメラ市場の変化等にも迅速に対応可能となることで、販売機会の最大化と商品価値低下の極小化を図る。
既にアジアの複数国に製品の生産拠点を移管したペンタックスが、フィリピンのスービックベイという第三国のフリートレードゾーンに物流の集約拠点を構え、米国市場に向けたスピーディーかつ柔軟な商品供給を可能にするビジネスモデル。
ペンタックスは今回、日本の企業に先駆けてこの市場の変化に最大限対応可能なモデルを採用することで競争力を強化、今後米国のみならずグローバルの市場でSCMを構築しさらなる成長を目指す。フェデックスは今後も顧客ニーズに合ったSCMのソリューションを構築し、サービスを向上することで、SCMソリューションプロバイダーとしての地位を確立する。
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ペンタックス/米国ディーラー向け製品のSCMをフェデックスと構築
2003年05月18日/未分類
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