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住友商事/ロシアで貨車リース事業

2004年12月21日/未分類

住友商事(株)は、ロシアの大手貨車リース会社であるBrunswick RailLeasing社(BRL社)との間で最大25百万米ドル(約26億円)の出資契約に調印した。

住友商事は、他社に先駆けてロシアでの貨車リース事業を立ち上げているBRL社に資本参加し、貨車リース事業に参入をする。

ロシアとCIS域内の鉄鋼メーカーや化学・肥料メーカーなどへの貨車リース契約の拡充を図り2008年までに1万両の保有を目指すとともに、貨車以外の輸送関連設備などへの展開も図る。

国土の広いロシアでは、貨物輸送の4割以上を鉄道輸送に依存しており、米国の130万両に次ぐ規模の87万両の貨車が運行されている。

経済の低迷期にこれらの殆どが更新されてこなかったため老朽化が進んでおり、ロシア政府の試算によれば今後5年間に1,230億ルーブル(約4,600億円)の投資により、少なくとも10万両程度の新車への更新が必要とされている。

欧米では既に貨車の7割程度がリースにより運行されているが、ロシアではまだリース利用率が全体の1割未満に留まっている。今後はロシア政府の民間投資奨励策もあり貨車リース契約が急速に普及してゆくことが予想される。

ロシアの鉄道は、昨年10月に全額政府出資のまま株式会社化されており、運営の合理化を進める一方で、既存線の改修、貨車や旅客車両の更新や新線建設など2010年までに1兆9千億ルーブル(約7兆1千億円)にも上る大規模な近代化投資を計画している。住友商事は、貨車リース事業への進出を梃子にロシアの鉄道関連ビジネス全般への展開を進める。

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