アビームコンサルティング(株)は6月1日、韓国・ソウル市の独立系コンサルティング会社「ヴェライゾン」社を買収し、韓国コンサルティング市場に参入する。
社名を「アビームコンサルティングコリア」に変更し、韓国市場の拠点として韓国企業向けに本格的な事業展開を開始する。
これにより、アビームコンサルティングの海外拠点は7か所、日本を除くアジア地域では台北、上海に次ぐ3拠点目となる。
韓国のコンサルティング市場は、売上規模で前年比119%(2005年同社推定)と高い成長率を示し、韓国企業の積極的なIT投資意欲もあいまってERPの導入が活発化し、ビジネスプロセスの再構築などのコンサルティング需要も高まってきた。
アジア地域でのサービス拡充を目指している同社では、このような高い成長性の見込まれる韓国市場への参入がアジアでのビジネス強化に不可欠と判断し、今回参入を決めた。
韓国市場参入にあたり、ソウル市に本社を置く独立系コンサルティング会社「ヴェライゾン」社の全株式を6月1日付で取得し、営業を開始した。
ヴェライゾン社は2004年にデロイトコンサルティングの韓国事務所の代表であったJYパーク氏が設立したコンサルティング会社で、グローバル企業から国内有力企業まで幅の広いクライアント層に対しサービスを提供している。
ビジネスコンサルティングからERP導入などのITコンサルティングまで総合的なコンサルティングニーズに対応できることを強みとしている。
今後は韓国国内で高い需要が見込まれる製造業や公共企業体向けにERP導入コンサルティングサービスを積極的に進めるほか、通信業界向けCRM導入、チェンジマネジメントなど社内改革支援にも注力していく予定で、初年度売上高は約3億円、3年後にはコンサルタント300名体制を目指す。