遠州トラック（株）の平成19年3月期中間決算短信（連結）の経営成績は、下記の通り。
同社グループは3PLを始めとする提案営業の強化、新規事業の立ち上げなど、営業の拡大に力を注いだ。グループ各社も、総じて安定した基調で推移し、この結果、当中間期における営業収益は88億6百万円（前年同期比8.4％増）と、中間期としては過去最高額を更新した。
利益面は、燃料費、傭車料等の増加などにより、営業利益は5億9百万円（5.0％減）、経常利益は4億86百万円（5.2％減）となった。
中間純利益は退任役員（当社創業者）への退職功労加算金の支払いや固定資産除却損などにより42百万円（前年同期比85.5％減）となった。
セグメント別の状況
物流事業
営業収益は、86億89百万円（8.8％増）営業利益は7億74百万円（0.9％増）。新規顧客の獲得、既存荷主のシェア拡大により、輸送部門の営業収益は58億51百万円（8.1％増）。この内訳は自社輸送が21億66百万円（0.6％減）、取扱輸送が36億84百万円（13.9％増）。倉庫部門の営業収益は28億37百万円（10.4％増）。
その他の事業（省略）
通期の見通し
見通しは、営業収益17,806百万円（6.4％増）、経常利益1,058百万円（12.8％減）、当期純利益367百万円（46.2％減）。
同社は（株）住友倉庫による株式の公開買付けに賛同し、同買付けの結果、当中間期末より住友倉庫の子会社となった。
今回の決断は、同社の持つ顧客基盤の獲得や倉庫業務のノウハウの吸収、中国事業の強化、人材の補強など、今後の事業拡大に大いに寄与し、グループの企業価値向上につながるものと確信している。
