日立製作所は3月3日、高精度位置検知システム「AirSense UWB Hi-bandモデル」を開発し、販売を開始する。
日立は、これまでUWB無線の3~4GHzローバンド周波数帯を用いた位置検知システムを提供してきたが、「AirSense UWB Hi-bandモデル」は、日本ジー・アイ・ティーの技術を活用し、7~10GHzハイバンド周波数帯を用いた高精度位置検知システム。
従来のローバンド周波数帯は、第4世代移動通信システム(4G)で利用が検討されている電波と同じ帯域を使用するため、利用するには免許を取得する必要があったが、今回、免許を取得することなくシステムが利用できる。
また、人・モノの位置情報を誤差30cmと高い精度で位置検知できるほか、無線タグを読み取る固定機を棚や壁などに複数設置することで三次元での位置検知も可能となった。
企業や大学などの研究・開発部門では、工場やオフィス、店舗といった比較的狭く、ノイズや電波の反射が多い環境において、導入期間やコストを抑え、数10cmの高い精度で確認できる位置検知システムをより容易に導入することができる、としている。