サムスン電子は、ロシア物流センターにマンハッタン・アソシエイツの「Warehouse Management System」の導入に成功した。
マンハッタン・アソシエイツ・インクが発表したもの。サムスン電子がロシアのカルーガ市ボルジノ工業団地に建設した倉庫(敷地面積5100㎡)からロシア全国に出荷している。
今回のシステム導入は、サムスン電子のロシア法人であるサムスン・ロシアのサプライチェーンを抜本的に見直し、システムの再設計という大きなプロジェクトの一環として実施した。
システムの基本設計から機能設計、詳細設計までは、東京の日本チームが担当し、システム・セットアップ、構成、プラットフォーム設計の統合作業は、韓国で6週間で行い、最終段階として、マンハッタンが物流センターに最新鋭の自動化マテハン機器を各種配備した。
マンハッタンとSAPシステム間の最終統合テストを完了後、プロジェクトに参画した韓国サムスン側の様々な部門の中から選ばれた専門家集団が、システムの検収作業を実施し、新システムの稼働を開始した。
サムスン・ロシアのWMSマネージャーであるTrusov Alexander氏は「アジア、ヨーロッパ、アメリカから来た専門家たちが緊密に連携し、チームワークを発揮する必要があった。アジア、ヨーロッパ、アメリカの企業文化、ビジネス・経営に関する考え方の違いを克服し、ロシア事業の屋台骨となる世界トップクラスのサプライチェーン・プラットフォーム導入を完了することができた」と述べている。