昭和シェル石油は3月24日、業界の安定供給、早期回復に向けた同社の製品供給・配送体制の強化等について発表した。
営業を行うサービスステーション(SS)では、被災施設も順次営業を再開。現在のところ東北地区の同社SS数は382、内、被災による営業停止が50となっている。3月15日時点では営業中のSSが約50％だったものが、3月23日には70％と回復している。
一方、関東の被災地区では、SS数が356の内、被災による営業停止はなく、3月15日時点での営業SSは約80％、3月23日時点では、約90％となっている。
なお、同社の塩釜油槽所は復旧を急いでいるが、その代替基地としてエクソンモービルの塩釜油槽所を同社他と共同利用する。震災後、秋田共同油槽所、JONET青森油槽所、新潟石油製品輸入基地から被災地域への出荷を行っていたが、24日から塩釜地区からも出荷を開始することで、配送時間が短縮され、輸送量の大幅な増加が実現する。
また、灯油一斗缶（18L）1000缶を主に被災地の避難所向けに寄付する。さらにサービスステーションでの灯油の購入、また小口配送が難しい地域の人々に暖房用燃料としてすぐに利用してもらうことを目的としている。
