SAPジャパンは7月7日、グローバルでの輸出入管理まで、すべてのロジスティクスプロセス管理を統合した単一のユーザーインターフェースで実現した輸送管理ソフトウェアの最新版SAPTM8.0の提供を開始した。
SAP TM8.0(SAP Transportation Management)では、ロジスティクスに携わる物流ネットワーク上で、荷主から到着先までのエンド・トゥ・エンドのグローバルでの輸出・輸入プロセスが統合されたインターフェースで操作・管理が可能になった。
これにより、荷主はロジスティクスプロセスを、コストとリソース(船社、航空、陸上、鉄道)、時間の単位で出荷指示のニーズに合わせて集中管理することができる。
例えば、出荷指示に対する輸送計画を柔軟に立案し、輸送途上におけるリソースを組み合わせることで最適な輸送提案を実践することが可能になる。
通関システム、貨物事業運送事業者などの企業が持つ物流システムとの連携を強化し、荷主の出荷指示番号や購買伝票番号などから輸送途上における追跡の検索をすることができる。
また、荷主は国際貿易における規制や危険性物質の取り扱いなどに関する様々な制約/コンプライアンスやコスト、罰則といったことを考慮に入れつつ、輸送プロセスの自動化や相互連結するためのビジネス環境を整備することができる。
荷主のグローバル展開が加速する中、サプライチェーンにおけるロジスティクスはより複雑化しており、エンド・トゥ・エンドに現状が把握しづらく最適な輸送整備が困難であるという課題がより顕在化している。
現地法人のビジネス強化を意識した営業展開を実践するためにも、倉庫や流通センターといった在庫拠点を含めたロジスティクスプロセスのリソースコントール力が重要として開発した。