川崎重工業は7月7日、物流工程において段ボ－ル箱や袋物等をパレットに積み込む作業などを行なう中型パレタイズロボット「RD80N」を発売すると発表した。
＜中型パレタイズロボット「RD80N」＞
従来機種である「FD50N」の性能をさらに進化させ、速度、繰返し精度などの性能を大幅に向上させた最大可搬質量80kgの垂直多関節型ロボット。
「RD80N」は、アームの軽量化や高出力／高回転小型モータの採用で、従来機種に対して最高速度や加減速度を向上させると同時に、可搬質量を30kg増大させた。これにより、処理能力が約25％向上し、同クラスでは最高となる1時間あたり900サイクルのパレット積みを実現した。さらに、ハンドの設計自由度が高まったことで、より重量のあるワークでも複数同時に積み込むことが可能となった。
同社は、今回発売する「RD80N」と、高速ピッキングロボット「YF03N」、中・小型汎用ロボット「Rシリーズ」とを組み合わせることにより、ベルトコンベア上を流れる食品の高速箱詰め作業から、ダンボール箱への梱包作業、パレット上へのパレタイズ作業まで、コンパクトで生産性の高い自動化システムを提供する、としている。
発売は7月15日、国内販売価格（メーカー希望小売価格）は500万円。
■RD80Nの主要スペック
アーム形式：垂直多関節型
動作自由度：5軸
最大リーチ：2100mm
最大可搬質量：80kg
処理能力：900サイクル／時
