SAS Institute Japan (以下:SAS)は、SASソフトウェアのテクノロジー基盤である分析プラットフォームの最新版「SAS9.3」を9月1日から国内で提供開始したと発表した。
<「SAS9.3」を解説する宮田靖ビジネス開発本部長>
発表会の説明に立った、同社の宮田靖ビジネス開発本部長兼プロフェッショナルサービス本部長は「最新版のSAS9.3 は、“ビッグデータ”と呼ばれる膨大かつ増加し続けるデータの分析機能を強化した。従来と比べると10倍から15倍の処理速度を得、さまざまな分野に応用できると考えている」と語った。
例えば、小売業での何千もの商品の価格最適化や、病院での最適な治療法の選択、政府機関による不正対策などのさまざまな分野において、SAS 9.3 の“ビッグ・アナリティクス”でビッグデータを迅速に分析することで、企業の課題解決を支援する。
また、2011年中に提供開始予定のSAS 9.3対応レポーティング・ソリューションは、iPhone やiPad、Androidスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスに対応した、洗練されたユーザー・インターフェイスを備えている。
これにより、ビッグデータの分析から導き出された洞察を、意思決定者のニーズにより適した形で、グラフィカルかつダイナミックに提供することが可能となる。
SAS 9.3では、あらゆるビジネス上のトランザクション、ソーシャルメディア、位置情報、マルチメディアなどから発生する膨大な量の構造化および非構造化データを処理することが可能。
また、大量データの処理機能が強化されたことで、サンプリングに頼らず保有するすべてのデータを分析することで、従来以上に正確な分析結果を得ることができる、としている。
なお、SASプラットフォームは、国内1500社、2300サイト以上、世界5万サイト以上で採用されており、常に、先進的なアナリティクス機能と高い柔軟性を提供している。