ユニチカとウィザードは11月1日、隠蔽(いんぺい)性を有するUHF1帯ICタグ「UhFINE(ユーファイン)」を共同開発し販売を開始したと発表した。
<図書館用書籍管理ICタグ「UhFINE」>
UhFINEは、図書館用書籍管理ICタグと、無断持ち出し管理用の主流である磁気式EASタグを一体化させたUHF帯で世界初のハイブリットタグ。また、ICタグのみで構成される図書館用書籍管理ICタグもUhFINEシリーズにラインアップし販売を開始した。
現在、市場で使用されているHF帯を使用したICタグは、カードサイズの大きさで目視されやすく、利用者に剥がされてしまうデメリットがあった。
< UhFINE(品番EMU01)>
この状況に対応するため、両社は、タグ本体の幅が5mm、長さ132mm(または127mm)の隠蔽性を重視した細長い形状を採用、また追加情報の書き込みを可能にし、かつバーコード管理ではできない複数読み取りにも対応したUHF帯ICチップによるICタグ「UhFINE」を共同開発したもの。
このサイズは、多くの図書館で導入されている従来の磁気式持ち出し管理用タグとほぼ同等形状のため、貼付作業も無理なく簡単に行うことができ、利便性もある画期的なICタグとなっている。
大学図書館、公共図書館に代表される各種図書館を対象市場とし、すでに創価大学図書館、国立音楽大学附属図書館に紀伊國屋書店を通じて導入済み。
今回の採用を受け、販売元であるウィザードを通じて、大学図書館、公共図書館、その他の一般図書館への一層の拡販により、2012年度での売上高2億円以上、3年後には5億円以上を目指す。