国土交通省自動車局は11月30日、冬期のトレーラのブレーキ引き摺りによる火災に注意を呼び掛けている。
2011年1月に、国交省に対しててトレーラの火災情報が４件寄せられた。これらの事案を調査・分析した結果、リレー・エマージェンシー・バルブ内に水分があると、気温の下がる冬期に水分が凍結し、当該バルブ内のピストンが固着することによりブレーキが作動し続け、ブレーキの引き摺りが発生して火災に至ることが判明したもの。
国交省は、気温が低下する冬期を迎えるにあたり、注意事項について、全日本トラック協会などの自動車関係団体及び地方運輸局に対して注意喚起に関する協力依頼を行うとともに、広くユーザーに知らせるため、国土交通省のホームページで、不具合に係る注意事項を掲載した。
冬期のトレーラ火災の未然防止に関する注意事項は、まず法律に定められた点検整備を確実に実施すること。
また、冬期においてはエア・タンク内の水分の有無の点検及び除去、エア・ドライヤの点検整備（乾燥剤やフィルターなどの定期交換等）、リレー・エマージェンシー・バルブ内の水分の有無の点検及び除去などのブレーキ機器の点検整備を徹底すること。さらに、その他、トレーラ製作者の整備要領等に従って点検整備を確実に実施する。
