東レは12月12日、タイ洪水被害により、停止していた工場の復旧作業と稼働状況を発表した。
10月6日に稼働を停止していたたタイ・トーレ・シンセティクス(TTS)のアユタヤ工場は11月28日から復旧作業を開始。同工場は2012年3月末からの稼働再開を見込んでいる。
バンコク工場は、工場近隣地域で浸水を受けて10月26日から稼働を停止していたが（工場浸水なし）、11月17日から復旧作業を開始し、12月1日から稼働を
再開した。
ナコンパトムにあるタイ・トーレ・テキスタイル・ミルズ（TTTM）社とTTS社の工場についても、11月1日から稼働を停止していたが（一部浸水）、TTTM社は11月21日から、TTS社は12月4日から稼働を再開した。
工場の稼働停止に伴う繊維製品（原糸）供給への影響に対しては、東レグループ各社による増産、品種代替等で対応していますが、TTS社から日本市場向けの原糸輸入量はこれまで少なかったこともあり、国内市場向け供給への影響はほとんどないものと見込んでいる。
なお、これまで一時帰国していた東レからの出向社員は全員11月17日までに現地に復帰した。帯同家族についても順次タイに帰国している。
