三井倉庫ホールディングス(HD)は6月6日、東レから受託する合成樹脂取扱業務において、AI-OCR技術を活用した出荷検品アプリケーションを導入したと発表した。
AI-OCRとは、文書の画像データを読み込み、記載された文字をデータ化するOCR(光学文字認識)に、AIを搭載した技術のこと。
合成樹脂製品は包装材にバーコード等照合用の印字がないものが多く、出荷検品業務において、包装材に記載されている製品コードの印字と出荷指示書を照合する必要がある。これまで、こうした業務は目視で行っており、業務担当者の負荷、精度差等による照合ミスのリスクが課題となっていた。
今回、同アプリを搭載した携帯端末を利用し、出荷製品の包装材に印字されている製品コードやロット番号等を撮影することで、目視に頼らず、出荷指示書と照合する仕組みを実現。この結果、照合ミスのリスクを削減するとともに、担当者間の検品精度のばらつき解消や標準化にもつながった。
さらに携帯プリンタを活用し、配送荷札(納品先情報等)を現場で即時発行・貼付することで、貼付間違いを防ぐことも可能だ。