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三井物産/ロシア鉄道リース事業に参画、物流インフラ事業の開発へ

2012年01月19日/国際

三井物産は1月18日、ロシアの企業アイシーティーグループ(ICT)と共同で鉄道のリース事業に参画すると発表した。

三井物産とICTは2011年12月29日に新会社設立の合弁契約書を締結しており、2012年3月末の合弁会社設立を目指す。

合弁会社の事業開始当初の資産規模は1億ドル(約80億円)を見込んでいるが、将来的には市況と事業性を検証しながら、事業規模を5億ドル(約400億円)まで拡大することを検討している。

三井物産が事業に参画した背景は、ロシアでの貨物輸送の割合が高いこと。ロシアは世界第2位の鉄道網を誇り鉄道による貨物輸送シェアが85%(パイプラインを除く)と高く世界有数の鉄道大国である一方、経済発展に伴う物流増加に対する貨車不足がボトルネックとなっていた。

三井物産とICTは合弁会社を通じ、特に高い需要が見込まれる石炭・鉄鉱石等の資源輸送分野で貨車リース事業を展開し輸送力増強に貢献する。事業開始は2012年4月を目指している。

三井物産は事業参画を契機に、インフラ事業開発や、大量効率輸送や環境負荷の少ない鉄道輸送の利点を生かした物流インフラ事業の開発に取り組む、としている。

■合弁会社概要
事業会社:MRC1520/エムアールシー1520(仮称)
所在地:ロシア連邦 モスクワ市
設立:2012年4月予定
出資構成:三井物産50%、ICT50%
事業内容:ロシア・CIS地域における貨車オペレーティングリース事業

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