本田技研工業は3月29日、メキシコでの生産販売会社HDM社が新四輪車工場の建設を開始したと発表した。
HDMの新工場は年間生産能力20万台で、2014年春に稼働を開始する予定。生産機種は「フィット」を計画しており、さらなる拡大が見込まれる小型車市場に対応する。
部品の現地調達の拡大やグローバル調達を活用することにより、高品質な製品を求めやすい価格で提供できる高効率な生産体制を構築し、メキシコを含む北米地域向けの製品を生産するとともに、グローバルの生産拠点の一つとしてその他の地域への供給も検討している。
新工場建設に関わる投資は約8億USドル(約640億円)となる見込みで、従業員数はフル生産時で約3200名を予定している。
新工場はホンダにとって8番目の北米四輪車工場となり、ホンダの北米での四輪車の年間生産能力は、2013年に予定されている米国アラバマ工場での4万台の生産能力拡大と合わせて、現在の163万台から2014年には187万台へと増加する。