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ワールド・ロジ/6月期の当期損失、売上を上回る61億円

2012年08月15日/決算

ワールド・ロジが8月13日に発表した2012年6月期の業績は、売上高が56億800万円(前年同期比14.9%減)、営業損失9億2500万円(前年同期は4億4400万円の損失)、経常損失17億4700万円(前年同期は6億5100万円の損失)、当期損失61億9000万円(前年同期は8億6700万円の損失)と、大幅な赤字となった。

3PL事業におけるフルフィルメントサービスの採算が悪化したことから、フルフィルメントサービスのうち収益が確実に確保できる物流業務に従事する管理者と労働者の派遣業務を除き終了した。

このため、事業縮小に伴う損失として固定資産除却損26億7700万円、減損損失1億1700万円を計上した。

さらにリサイクル事業における新規事業の準備に係る先行投資費用等として計上していた建設仮勘定10億3400万円について、グループの資金調達の観点から事業の継続に不確実性があると判断し減損した。

セグメント別では、3PL事業の売上高32億3000万円(31.0%減)、営業損失4億7200万円(前年同期は1200万円の営業損失)と赤字が大幅に増大した。

ビジネスサポート事業は、物販代理店業務を開始し、売上高15億4900万円(48.3%増)、営業利益1200万円(61.8%減)となった。

来期の業績予想は、現時点で合理的な数値の算定ができないとして、公表していない。

同社グループは、継続して営業損失を計上し、58億8500万円の債務超過になっている。

年度末現在の金融機関からの借入金総額が72億5500万円であるため、今後金融機関の対応によっては、会社の資金繰りは著しく悪化する可能性があるとしている。

増資を含めた資本政策等を検討し、できる限り早期に債務超過を解消し、経営基盤の安定化を図るとという。

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