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PwC/サプライチェーン先進企業は、競争優位性を確立

2012年10月12日/SCM・経営

プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は10月3日、「グローバル・サプライチェーン・サーベイ 2013」(9月17日米国発表)の翻訳結果を発表した。

それによると、サプライチェーン先進企業は、サプライチェーンへの戦略的投資により競争優位性を確立。不安定な世界情勢の中、スピードと変化対応力が成功の鍵と結論付けている。

PwCが実施した「グローバル・サプライチェーン・サーベイ 2013」では、いくつかの重要な結果を明らかにした。

サプライチェーンのパフォーマンスに優れたサプライチェーン先進企業は、業績および顧客対応面で平均以上の結果を出しており、サプライチェーン後進企業に比べ2倍の収益性をあげるとともに、納期遵守率では17ポイント上回っている。

サプライチェーン先進企業は、顧客要求の高度化に応える最良の配送、コスト削減および柔軟性の確保に注力している。最高の価値を創出するための二大要素は、配送能力の最大化およびサプライチェーンコストの最小化である。

サプライチェーン先進企業は、明確に定義した市場参入のアプローチを有しており、83%が異なる顧客層のニーズに合わせてサプライチェーンをカスタマイズしている。

一方、サプライチェーン後進企業はサプライチェーンのパターンも少なく、「万能型」アプローチを取る傾向にある。

サプライチェーン先進企業は、生産や配送部門を外部委託することが多いが、新製品開発、販売・経営計画(S&OP)、調達などの中核的な戦略機能については、グローバルの管理体制を保持し続けている。

サプライチェーン先進企業は、成熟市場および新興市場で、サプライチェーンの能力差別化に重点的に投資を実行している。

次世代のテクノロジーおよびサステナビリティ(持続可能性)への関心が高まっている。回答者の半分以上が、プロセスのオートメーション化あるいは可視化のための新たなツールを導入中あるいは導入する計画があると答えた。また、回答者の3分の2以上が、今後、サステナビリティがサプライチェーンにおいてより重要な役割を担うと考えている。

「グローバル・サプライチェーン・サーベイ 2013」は、今年で9回目となるPwCの調査。欧州、北米、アジア地域の幅広い業種のサプライチェーン責任者503名を対象に、2012年5月~7月にインタビュー調査を行った結果をまとめている。

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