日本製紙グループの桜井は12月10日、4月より試験販売してきた遮熱粘着フィルム「CoolCal(クールカル)」の販売を開始した。
<クールカル施工の様子>
「CoolCal(クールカル)」は、トラック車両向けの遮熱粘着フィルム。塩ビフィルムへ遮熱顔料を均一に混ぜ込むことで、太陽光の熱線を効率良く反射し、温度上昇を抑制する機能をもった粘着フィルムタイプの遮熱材。
冷凍・冷蔵車や保冷車などトラック車両の天板に貼り付けて利用し、荷室庫内の温度上昇を抑えることができる。
4か月間にわたって遮熱効果の実地テストを実施。保冷車では、庫内温度の上昇を6~13℃抑制するデータを得ることができ、保冷車荷室庫内の温度管理が容易となって、食品など積荷の鮮度・品質の維持に貢献することが確認できた。
冷凍・冷蔵車では、鮮度を保持するためにあらかじめ冷凍・冷蔵車の荷室庫内を冷やしておく予冷時間を大幅に短縮でき、かつ燃費が1割以上改善される結果となり燃料費コストの削減にもつながった。
実地テストの結果を受け、冷凍・冷蔵車30万台、保冷車30万台(推計)といわれるトラック物流の現場等で、効果的な省エネルギー、省コストを実現する素材として、「CoolCal(クールカル)」の本格的な拡販を進めている。
これまでは遮熱塗料によるものが一般的でしたが、施工に時間がかかりトラックの稼動に支障が出ることから、施工するトラックの数はあまり多くなかった。
しかし、糊付シートである「CoolCal(クールカル)」は、短時間で容易に直接貼り込むことができ、トラック車両の天板のみで遮熱効果が得られることから、施工台数の拡大が期待できる、としている。
問い合わせ
桜井
産業材販売推進グループ
TEL:03-3827-4500