三菱重工業は12月10日、米国インディアナ州にターボチャージャー(過給器)の生産拠点を設立すると発表した。
<MCCA工場 外観>
米国での燃費規制導入などにより米国自動車メーカーでも低燃費車の開発・導入が進んでいることを背景に、北米市場で今後増大が見込めるターボチャージャー需要に対応するもので、量産開始は2014年秋の予定。
新工場は、北米でエンジン・ターボチャージャーの販売を行う子会社MENA社の工場として新設。
北米事業の総合力を活用するため、冷熱事業の北米子会社MCCA社がインディアナ州フランクリン市に持つカーエアコン生産工場敷地内に、ターボチャージャーの生産ラインを新設するシェアドファクトリー(複数製品生産工場)方式を採用する。
今回のターボチャージャー米国工場の新設により、自動車に対する需要が大きい欧州、アジアを合わせた3極でターボチャージャーの最終組み立て体制を構築。2016年度に販売1000万台達成、世界シェア30%獲得に向け顧客密着の営業・供給に力を注ぐとしている。